2011年09月22日

磐座神社

前回、磐座(いわくら)神社の安産信仰を取り上げましたので、少し磐座神社について調べてみました。

磐座(いわくら)神社は、最初教えられないと「いわくら」とちょっと読めないですね。「」は大きな石、「」は「います」ということで、大きな石に神がいる神社ということだそうです。そういう名前がつくだけあって、磐座神社には巨岩伝説があるようですね。詳しくは、相生市のホームページ(相生の伝説と昔話)に書いてあります(下線部をクリック)。




神社の背後にそびえ立つ権現山天狗岩


神社の境内に入ると大木が茂り、凛とした静けさのなかに、ここで何百年も行われてきた人々の営みがあり、思いを馳せます。



山上の大きな石に神が降りてきたときに落ちてきたという座光石




四十七士の絵馬




使われなくなった芝居の舞台




ところで、神社の由緒書きには、権現山を神体山として拝したとあります。御神体ですね。権現山のほかにも磐座神社の背後には矢野神山(かみやま)として祇園山(竜王山)と神田山があります。

日本人は、神体山というように山そのものを神とみなしています。山のほかにも、日本人は物そのものにもいのち・価値を認め、崇め、畏れ、敬ってきました。そこから「もったい(勿体)ない」という意識が生まれています。西洋人にはちょっとない感性です。それが自然と人間との調和を育んできました。

ちなみに、精霊崇拝・アニミズムは、そこに神(霊魂)が宿るというように物に精霊がとりつくイメージで、物そのものを神とみなす日本人の感覚とちょっと違うようです。

こ  


Posted by 矢野町交流広場 at 13:54Comments(0)お宝発見(遺跡等)