2011年11月22日

市長とコスモストーク2



コスモストークで、「矢野町の地域づくり将来構想(たたき台)-自律した地域の実現に向けて」と題して発表した内容の概略です。これも情報公開ですね。




「勉強会」の報告でもすでに話してきたように、相生市、矢野町とも人口減少の一途をたどっており、矢野町にいたっては中学生以下が0人の部落もあり、将来的に村落の維持、文化継承が難しくなっています。そこで、10年、20年先を見据えた長期的な矢野町の方向性として「若者の定住促進」を考えました。そして、今後打っていく矢野町のいろんなまちづくり施策は若者が定住するのに魅力あるまちとしてすべてそこにつながっていくようにします。




若者に矢野町への定住を勧めるにしても現実問題、矢野町での雇用の確保住居の提供といった実際的な受け入れ態勢が整っておかなければなりません。




しかし、どんなやり方ででも定住を促進していいというわけでもありません。やっぱり先人から引き継いできた矢野という地域性を守り、活かしたやり方である必要があると思います。

ですから、一見マイナスと思われがちな「農業振興地域だから」という発想を逆手に、そのよい面を前面に打ち出していく方がよいと思います。そして、空き家となっている古民家を再生して活用します。




矢野町は都会と違って共同体色が強い地域です。そこへの定住で重要なのは、新しい人が村の一員になれるかということ。たとえば体験農業からはじめて、市民農園、宿泊可能市民農園、農地提供、住居あっせんというように段階をふんだ定住という考え方はどうでしょう。そうして信頼関係を作ります。




それらを実現する仕組みとして提案したいのは、地域を経営するという感覚です。つまり、NPO法人なり株式会社なり地域の自治をつかさどる法人の設立です。コミュニティビジネスの実現。地域としてお金を稼ぎます。そこに雇用が生まれます。

地域の各種課題を協議する委員会を住民から公募で作り、その委員会の下にその事業を行う事業体を作ります。

ただ、やり方として、組織ありきではなくて、地域交通や農業改革など具体的な取り組みのなかで上図のような法人組織へ自然的に発展していくのがいいのかなと思います。




このあとの説明は、例えばこんな委員会が考えられるというイメージを示し、それぞれの委員会で協議する事柄や提案をある程度示しました。しかし、ここからは実際に今後矢野町の方々が昨日提示しました「住民自治の3原則」で協議して作り上げていく部分となります。私もお手伝いさせていただきます。力を合わせて頑張っていきましょう。

こ  


Posted by 矢野町交流広場 at 20:02Comments(2)矢野町地域協議会