2015年10月06日

相生市コスモストーク



先週1日に今年も、矢野町で相生市のコスモストークがありました。「コスモストーク」とは、市長をはじめとする市の幹部と地域の住民が意見交換をする場で連合自治会ごとに開催されています。でも、ほとんどが自治会長さんと一部の住民の方だけで参加者は少なかったです。

最初30分は、市長から市政概要の説明がありました。文化会館の建設状況や児童・中学生徒の全国学力テストの結果(小学生の時は全国平均以下ですが、中学で上回るようです。それが相生市のここ最近の傾向だそうです)、そして「まちづくりは人づくり」と相生市の地域創生の根本を教育に据え、計画案を策定中とのことです。また、4(小1~4)、3(小5~中1)、2(中2,3)の小中一貫教育を展開しているとのこと。どうも行政は矢野小と若狭野小の合併もその方向性の中で捉えているようでした(ただ今は校名問題で凍結中ですが)。

意見交換で一番の話題は、昨年同様、獣害対策です。矢野町はほんとにシカやイノシシによる被害がひどくてせっかく作った野菜が荒らされてしまいます。その作り手の落胆ぶりは如何ばかりか。もう来年から作るの止めたって言われています。

かつて推奨された里山にバッファゾーン。景観的にはきれいけどなんの役にも立たないようです。防護柵や網も完璧ではなく、破られてしまいます。発言された住民の方は根本的な対策の必要性を説かれます。それは山に人が入り、里山の手入れをすることです。余分な大きくなった木を伐採し、広葉樹を育てることです。そうして、山の地面まで光が届き木の実や下草を育て獣の食料を確保します。

ぼくも賛成です。毎月、三濃山に登って荒れ放題の山を見て何とかならないものかといつも思います。延び放題の杉、下草なんて生えていません。大雨のたびに倒れている木。しかし、人口減少で高齢化、もう個人でどうのこうのできるレベルではありません。里山再生。しっかりとした計画を立て長期スパンで、大きな力によって一斉にやるしかないのではないでしょうか。

矢野町は約90%が里山です。里山の再生、活用なくして地域の再生、活性化なんてないと思います。阪神地域のような都会とは違う西播磨の田舎の地域性の中で、そのイニシアチブをとるのはやっぱり行政のように思います。期待しています。




ところで、今回のコスモストークのテーマは「市民と協働で築きあげるまちづくり」。説明の中にどこに「協働」があったんだろう。聞こえいいから使っとけばみたいな。確か「協働」の前に「参画」があります。そこに至らす過程、仕組みが大切だと思います。

こ  


Posted by 矢野町交流広場 at 12:27Comments(0)イベント等報告