2017年01月05日

年賀状-新年のご挨拶



あけましておめでとうございます。
今日は、今年最初の「いきいき百歳体操」「お買物同行サービス」でした。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年の年賀状の写真は、感状山から矢野町を撮った写真です。三濃山が相生市全体なら感状山は矢野町がすぐ近くに俯瞰できます。それほど高くない山が点在し、その下には堆積された平野が見てとれます。町の真ん中を太古からの自然・矢野川が流れ、それにある所でクロスして現代の人工物・テクノラインが走っています。

感状山城(跡)という歴史的に重要な遺産(赤松円心の三男赤松則祐が築き、新田義貞の追討から足利尊氏を守り、その功績からその名が付いた)が立つ山上から、矢野町を眺める。専門家によるとこの位置は、真東に権現山(神山)がそびえ、磐座神社があり、政治的にも権威を示す上でも重要な位置だったようです。

タイトルの「矢野・トポグラフィックス」は、1970年代にアメリカで起こった風景写真の新たな潮流「ニュー・トポグラフィックス」を意識して付けています。「トポグラフィックス」は、ギリシャ語の「場」を意味するトポスと画法などを意味するグラフィックスの造語です。「ニュー・トポグラフィックス」では、これまでのような自然美をたたえる風景写真ではなく、その「場」の中に存立する新興工業団地や工業建築物など人工物を客観的に距離感をもって捉えています。新たな写真表現として文明や共同体に潜む時代(時間)や場所(空間)の様相を指摘し、現代のあり方を問います。

感状山という重要な位置にある山に立ち、矢野町の今後のあり方や地域づくりを想う。観念ではなく事象を直観し人間の経験からその意味を捉える「現象学」という哲学のスタンスによって。

(なんか新年から堅苦しくなってしまった)


  


Posted by 矢野町交流広場 at 16:20Comments(0)推進員のつぶやき