2011年10月27日

◆アキランサスと岩崎さん

アキランサスと岩崎さん


アキランサスと岩崎さん

大型アキランサス 播州(黄)と赤穂(赤)


今、「いぶき」の花壇には大型アキランサス、播州(黄色)と赤穂(赤色)が植えられ、ぼくたちの目を楽しませてくれています。もちろん、このお花も「いぶき」のお隣で園芸業を営まれている岩崎茂さんから提供いただいたものです。いつもありがとうございます。

アキランサスは昔から呼ばれている通称で、現在の正式名(学名)は、アルテルナンテラ・フィコイデア(旧学名はテランセラ)というそうです。

葉色が黄色と赤色の2種類あって、秋になると色が鮮明になってくる非耐寒性の多年草です。霜が降り出すと終わりです。生育は旺盛で、敷き詰めて植えると赤・黄の色彩が見事なので、それで文字や模様を描いたりして、花壇に広く利用されています。

今回、岩崎さんに植えていただきましたアキランサスは、一般によく出ているものではなくて、葉っぱが大きなタイプの「大型アキランサス」です。それは岩崎さんのビニールハウスから生み出された品種で、黄色を播州、赤色を赤穂と名付けられ、3、4年前から出荷されています。


アキランサスと岩崎さん

一般のアキランサス 葉っぱが小さく密集していますね


実は、現在一般に普及しているアキランサスも、もともとは岩崎さんが作られたアキランサスがルーツのようです。約40年前、まだ岩崎さんが、現在は須磨離宮公園の植物園になっている岡崎邸(山崎豊子の「華麗なる一族」の舞台となりました)で働かれていたときに、突然変異で葉っぱが他よりも早く黄色になった株が出現し、それをさし木繁殖させて「月見山」という名前で世に出されました。それが今一般に出回っているアキランサスだそうです。翌年、矢野町に来られて早生系の赤色のアキランサスもできました。早生系は、観賞期間がそれだけ長く楽しめるということですから、普及していったのですね。

でも、最初に「月見山」を購入し大量に増殖させて売り出した農家が単にアキランサスとだけしたために、「月見草」という名前は残らずにアキランサスといえばこれになったということです。残念です。

今、兵庫県立フラワーセンター(加西市)では、大型アキランサスを使って兵庫県を描いているようですよ(下写真 岩崎さん提供)。播州・赤穂の商品名とともに、品種育成者として岩崎さんの名前が入っていますね。

アキランサスと岩崎さん

アキランサスと岩崎さん


以前、岩崎さんはここ矢野町を「アキランサスの里」にしたいなと仰っていました。矢野町の入り口かどこか目立つところに大きな花壇を作り、そこにアキランサスを使って「ようこそ、矢野町」とか何かシンボル的な絵だとかを描くのもいいですね。まちづくりとしても何かお役に立てることはないでしょうか。

岩崎さんは、今も新たな品種開発に向けて励んでおられます。




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Posted by 矢野町交流広場 at 15:26│Comments(0)お宝発見(人・団体)
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