2011年11月15日

◆「節談説教」の世界を堪能




11月13日(日)、菅谷の教順寺で別永代経法要の法話として「節談説教」がありました。教順寺さんによると普段の法要では20人ぐらいですが、この日は本堂にびっしり約60人の方にお参りいただいたようです。

落語のルーツといわれる節談説教。ぼくも初めて聴かせていただきました。なるほど、語りは落語を聴いているようで、面白おかしく笑いがあったりと、内容的にも十分堪能できました。

その内容ですが、それは仏の教えとつながっていて、最後にはそれできっちり締められます。だからやっぱりこれは、芸能ではなく説教なのだと思いました。江戸時代、一般の人たちにできるだけわかりやすく、飲み込みやすく教えを伝えるためにこういう説教の形が編みだされたのでしょう。


今回の講題は「三十三間堂棟木由来」でした。講師の松島法城先生のお話は、仏教には小乗仏教と大乗仏教(鎌倉仏教)があって、「山川草木悉有佛性」という日本の仏教的教えを用いて大乗仏教とはこういうもんですよというお話ではなかったかと思います。

「山川草木悉有佛性(さんせんそうもくしつうぶっしょう)」とは、山や川など自然、草や木にもことごとく仏になる性質があるということです。

日本人の生命観として、「もったい(勿体)ない」という言葉があるように、生きとし生けるものそして器物にまでそこに「いのち」をみとめています。つまり、私が思うに、「いのち」あるものすべてが仏になれるということではないでしょうか。

仏になる。すなわち救われるということ。そこで、法然と親鸞は、阿弥陀さんにすがり一心に念仏を唱えることで救われる(信心)と説きます。これが大乗仏教で、松島先生はこういうことを「三十三間堂棟木由来」を通して話されたのだと、勝手に理解しました。

ちなみに「三十三間堂棟木由来」は、男が切られそうになった柳の木を助けて、柳の木は美しい女となって(ここに「いのち」の話を見出します)男と結婚して子どもを産みます。月日が経ち柳の木が切られる時が来て、切られた柳の木は三十三間堂の棟木になって(仏になる)、子どもは仏門に入るというお話でした。


法要の後、住職さんが松島先生とお話しする時間を作ってくださったので少し伺ってみました。

松島先生は現在85歳で公務員を定年退職後に、東保流という節談説教の古典ともいうべき先達者を訪ね、独力で節談説教を勉強し、練習し、現代にも通じる節談説教を生み出されたそうです。たしかに、現代の言葉で話さないと現代の人には通じませんものね。

もう少し聞くと、講演は1時間半ぐらいでしたが、そのなかで、(正確ではありませんが)はじめの話、たとえ話、本題、教えのまとめというように話の構造がきっちり決まっているそうです。

また、落語のルーツといわれるだけあって、天皇や女性、子どもなど登場人物の声を使い分けなければなりませんが、肩甲骨をすぼめて女性の声とか足の親指に力を入れて子どもの声とか技術的な工夫もされているようです。

そこで、素人的にプロの落語家が節談説教をしたらどんなだろうと思いました。やっぱり教えを語り伝える仏教者がするのと違った感じになるのかな。













合掌






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