2011年08月30日

小河活動協議会の視察




28日の日曜日、淡路島のある集落が小河(おうご)に視察にこられるということで、矢野小学校の美化活動の後、私は小河公民館に向かいました。

小河地区は、地区内の各種団体から構成される小河活動協議会を立ち上げ、「活気ある心ゆたかな郷づくり」というテーマのもとに、地域あげてのゆず栽培、その加工品の製造販売など地域が一丸となって地域づくりに取り組んでおり、国や兵庫県から表彰を受けています。

そういうこともあって、小河地区にはいろんな地域から視察があり、この日は淡路島からバス一台で大勢の方が来られました。




自治会長から小河活動協議会のこれまでの活動や取り組みについてパワーポイントを使っての説明がありました。

淡路の会長さんが一番興味をもたれたのは、これらの活動をするために資金をどうしているのかということでした。

回答としては、基本的にいわゆる「農地・水」による助成金が使われていますが、計画的に自治会や営農組合基金からの補てんで賄っているということでした。

そして、これらの活動は助成金をもらってやり始めたのではなくて、以前からやってきた活動だということです。そこに助成金がついたという感じでしょうか。


では、小河地区のこれら一丸となったまとまりは一体どこからくるのでしょう。そのキーは、どうも村落から4km離れた山の中にあるため池「源重郎池」にあるようです。源重郎池は、江戸時代、村の総代であった源重郎さんが私財をなげうって何代もかけて村のために作ったため池です。

現在でもこのため池は小河の人たちの暮らしを助け、農家だけではなく非農家の人も総出でそこまでの道の補修に携わります。昔風にいえば「道普請」ですね。まるで江戸時代に源重郎さんが作った源重郎池が、水の流れのように今でも小河の地域をつないでいるようです。(だから、「小河」というのでしょうか。余談でした。たぶん小河川によるのでしょう)

上の写真を見れば、後ろの壁に歴代の総代さんの写真が掲げられています。その一番左端に源重郎さんの名前が書いてあります(江戸時代写真がありませんから)。これを見ると、源重郎さんから始まって偉大な総代さんの意思が引き継がれていっているようです。

源重郎池については、あらためて書きます。


  


Posted by 矢野町交流広場 at 17:49Comments(0)イベント等報告