2011年10月24日

第2回「勉強会」から

去る10月19日夜8時から第2回目の「勉強会」をおこないました。今回は7名の方が集まってくださいました。

前回は、相生市の人口の将来予測から始まって矢野町の人口減少、特に中学生以下がゼロの集落も何集落かあり、5年後10年後の将来を見据えたとき、このままだと集落の維持が難しいということをあらためて確認し、矢野町の今後の大きな方向性として若い人たちを呼び込むことが必要だということを述べました。

今回は、それに関連する新聞記事を見ましたので紹介しました。

「村の復旧を担うIターン住民 『恩返ししたかった』」(朝日新聞)

みなさんもご存じのように先の台風12号は和歌山県の那智勝浦に甚大な被害をもたらしました。そのなかの口色川(くちいろかわ)集落は、人口の4割がIターン住民と呼ばれる都会から来た移住者です。

今回の災害で、集落を1軒1軒安否確認し、救助活動の中心的役割を担ったのが40~50代のIターン組だったということです。代々住む集落の方の一人が「新規定住者なしに集落は存続できない。この台風ではっきりわかった」と語っています。

この口色川集落を含む色川地区はIターン先進地で、70年代半ばには人口が1000人を切り、住民たちは集落が消えてしまうという危機感もち、70年代後半から農地や空き家のあっせん、宿泊施設の開設などでほぼ毎年1~7世帯、新たな定住者を受け入れてきたということです。受け入れられる態勢を整え、約30年かけて少しずつ少しずつ住民を増やしていったのですね。

やっぱり、災害時が象徴するように村を維持するには若い力が必要です。人工ピラミッドが逆三角形では支えられません。村が維持していくには、経験豊富なお年寄りがいて、行動力のある若者がいて、将来を担う子どもたちがいて、やっぱりバランスというものが重要なのでしょう。色川地区の例は矢野町も参考になるでしょう。

田舎暮らし希望者の支援をする東京のあるNPOによると、Iターンを含む田舎暮らしの相談件数は、07年の約2000件から10年に約6000件と約3倍に増えているそうですよ。

口色川集落の区長さんは「住民に、地元も新規も関係ない」「台風の日、みんなが命がけで動いてくれた。小さな村には人がおらなんば」と力を込めた、といいます。




帰りに交流広場から東の空を見上げると、
まあるいきれいなお月さんが矢野町を照らしていました


こ  


Posted by 矢野町交流広場 at 14:20Comments(0)「勉強会」