2012年09月19日

第1弾交通ヒアリング終了しました

先日お伝えしていましたとおり、今後ますますお年寄りなど交通弱者が増えていく中、将来の矢野町における交通のあり方を考えるという趣旨で、9月7日から9月12日にかけて矢野町の交通ヒアリング第1弾が開催されました。このヒアリングは矢野町の各集落に入って直接住民の方から、特にお年寄りの方々から矢野町における交通の現状や意見をうかがおうというものです。

今回のヒアリング第1弾は、矢野町北部の榊、釜出、金坂と西部の小河、上土井のウェスト神姫テクノ線から比較的離れた集落を対象とし、相生市地域公共交通総合連携計画の策定を進めている相生市まちづくり推進室と矢野町の地域交通のあり方を検討している矢野町まちづくり推進委員会の共同で行われました。

このヒアリングは、生活者の生の声を直にうかがうことができ、ほんとに有意義なものとなりました。それは手間をかけて各集落ごとにおこなったことによります。みんな顔見知りという気安さと車座になって打ち解けた雰囲気の中でいろんなことを話していただくことができました。これこそ「寄合い」です。「場づくり」は大事ですね。

今回参加いただいた女性の方が、「自分たちの生活の足のことやから絶対に行こういうて、友達を誘って来たんや」と言われました。また「これだけは言おうと思って来ました」とおっしゃられた方もいて、ありがたく思いました。

さて、ヒアリングの内容ですが、細かなことは書けませんが、どの集落も共通的なことが多いですね。ほとんどの方の交通手段が車で、お年寄りでも買い物や通院など自分で運転されており、今は特に不便は感じないが運転できなくなったときが心配といわれます。今だからこそ、その時のために手を打たないとというところでしょうか。

今回のヒアリングでどの集落でも言われて一番思ったのは、バスのテクノ線が相生駅止まりということですね。矢野の人にとって相生での買い物・病院となるとコープや播磨病院など、また市役所など公的機関はその先の港の方にあるので、バスが駅止まりだと不便で使いにくいということですね。連絡も悪いと聞きます。この点が改善されないとデマンドタクシーあるいはその他の手段でテクノ線につなげても利用が図れないということがわかりました。

デマンドタクシーの利用について利用者が少ないということですが、大部分の方は今自分で運転できたり、家族の方に送迎してもらったり、その必要性が無いというのが最大の要因です。しかし、「デマンドタクシー助かっています」とおっしゃられる方も確実に切実におられましたので存在意義はあります。

それ以外にも、矢野の人はバスに乗り慣れていないというのも一つの要因であることが分かりました。またデマンドタクシーというシステムそのものがとっつきにくく分からないということもあるようです(1時間前までにタクシー会社に電話予約)。

それで、デマンドタクシー利用促進のために一度、デマンドタクシーを利用したバスの乗り方講習会を開催してもいいなと思いました。一回みんなでデマンドタクシーを呼んでバスに乗って港まで行ってみませんか。体験乗車みたいな。帰りも同様に。ちょっと検討してみましょうか。

ということで、矢野町まちづくり推進委員会は、このあとの第2弾、第3弾交通ヒアリング含めみなさんの意見をまとめ上げ、いろんな制限がありながらも現実的で矢野町にとって一番いい地域交通のあり方を探り作っていきます。そして結果をまたみなさんにフィードバックしてよりよいものを作り上げていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

今回第1弾交通ヒアリング実施地区以外の集落も第2弾(10月)、第3弾(11月)と交通ヒアリングを実施して参りますのでよろしくお願いします。





榊地区 (9/6)



釜出地区 (9/7)



金坂地区 (9/10)





小河地区 (9/11)



上土井地区 (9/12)
(上土井の方すみません。ヒアリング中の写真撮り損ねました)



こ  


Posted by 矢野町交流広場 at 14:46Comments(0)イベント等報告