2013年10月22日

「矢野町の獅子舞」

10月も後半、矢野町の各集落は秋祭りが終わり「ホッ」とされていることでしょう。ぼくは、今年の祭りは行事が重なっていたりして都合がつかず、見に行けず残念でした。

そんな折、ぼくの住んでいる太子町でたまたま広報誌に歴史講座「相生市矢野町の獅子舞」という案内を見つけ、「太子町で矢野町の獅子舞、何だろう?」と思って、10/19、聴きにいってきました。

歴史資料館の学芸員さんによると、矢野町の獅子舞は太子町の竹広という地区の獅子舞が伝わったと地元では伝えられているということです。竹広の獅子舞は2002年を最後に現在は行われていないということで、学芸員さんは数年前より矢野町の集落を回り獅子舞をビデオで撮影されてきました。今回の歴史講座はその撮影された各集落の獅子舞を演目ごとに紹介されました。

学芸員さんによると竹広や他の近隣の獅子舞と比較して、矢野町の獅子舞の特徴は猿やきつねなど動物が登場することだそうです。たとえば、「えひらい(餌拾い)」という演目では、竹広の獅子舞は獅子の相手を女の子(かつては女装した男児)がしていましたが、下田や瓜生の獅子舞は猿がしていました。

また、矢野町の獅子舞は概して伝統にガチガチではなくゆるやかで、集落みんなが和気あいあいと楽しんでいる様子があるようです。そういうことも、子どもたちややり手が減っているなかで伝統的な文化を持続させていく秘訣なのでしょう。時代は変わり、社会の仕組み・構成も変わっています。その状況のなかで続けるということは、獅子舞に現代的な新たな意義を見出すということかもしれませんね。

だからこそこれまでをきっちり記録することが大事なのでしょう。どなたか矢野町の獅子舞を、各舞の内容や意味・構成など専門的に統一的に調査・記録できる方、してくださる方はいないかなぁ・・・




瓜生 (2011)


小河 (2011)


二木 (2012)


榊(2012)


こ  


Posted by 矢野町交流広場 at 12:41Comments(2)推進員のつぶやき矢野の祭り・とんど