2016年03月31日

『矢野町交流広場ニュース3月号』

『矢野町交流広場ニュース2016.3.25最終号』をお届けします。

今回は、矢野町ふれあい交流作品展「犬塚」周辺の清掃活動の模様を取り上げ、4月のいきいき百歳体操のスケジュール及び私事ですが、矢野町まちづくり推進委員会の事務局退任のあいさつを掲載しています。

私が当初、相生市の地域コミュニティ推進員として地域の方々と共に汗をかこうと地域に直に入り、矢野町まちづくり推進委員会の事務局補助という立場で矢野町の地域づくりに関わってから丸5年が経ちました。私にとっても初めての経験でした。過ぎてしまえば早いものです。

その間、交流広場ニュースを毎月発行し、ホームページを立ち上げ、ブログを日々更新し、矢野町の情報発信に務めてきました。中でも個人的に力を入れたのが、「矢野歴史考」と銘打って中世「矢野荘」を中心かつ題材にご先祖様の歴史的事柄から地域自治や住民自治を学ぼうと試みたところです(尻切れで終わっていて、総括しないといけないなと思っています)。

また主だったところでは、住民自身が主体となって「矢野町ふるさと自立計画」を策定しました。イベントとしては、三濃山シンポジウムに始まり、お宝探検サロン(おたたん)、おてらdeらいぶ、シリーズで2年間矢野再発見セミナーを開催してきました。地域でキャッサバ芋の栽培にも取り組みました。「犬塚」周辺の清掃活動も年1回続いています。

しかし、5年経ち私の矢野町の関わり方含め、矢野町の地域づくりは第2ステージに入ってきているのではないかと思うようになりました。それは、一過性の活性化イベントではなく、現在高齢化率40%を超え今後ますます高齢者の増加が予想される中、矢野町の人々の生活に直に関わる施策・事業展開が急務となってきていると考えるからです。その文脈に立って現在行っているいきいき百歳体操を始めとするコミュニティ福祉事業があります。

それともう一点は、矢野町の将来に向けて現実的な取り組みの必要性です。人口減少のなか、地域を、集落を維持するには新たな定住促進が欠かせません。地域と行政が一体となってIターンなりJターンなり受け入れる姿勢、体制、仕組みを早急に作る必要があります。市街化調整区域の矢野町においては、空き家となっている古民家の利活用の仕組みづくりとそれへのサポートは必須です。

実は、全国的にみて人口が増えた地域・自治体の成功事例にはある方程式・共通点があります。そのキーとなるのが起業家(アントレプレナー)です。そこを魅力に思い「イッチョ、ここでやったろか」と自分で事業を起こす若者を受け入れ、活躍の場が与えられ、それを支援する仕組みがある自治体が成功しているように感じます。かつてのように大企業を誘致し働く場所を用意してという時代ではないようです。

ということで、私は5年という区切りに矢野町まちづくり推進委員会の事務局を退任し、コミュニティ福祉事業の推進に注力するほうがいいのではないかと考えました(他にも現実的なこととして収入のことや時間的な制約もあります・・・)。別に矢野町と縁が切れるわけではないので、今後ともよろしくお願いいたします。太子町に住む私が見ても、矢野町は、いや相生市は、魅力ある地域資源の宝庫で面白い地域づくりができるポテンシャルは高いと思っています。それができるかどうかはそこに住む私たち次第ですね。


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なお、このブログは残しておきます。たまに書き込みをするでしょう
  

Posted by 矢野町交流広場 at 16:48Comments(0)「交流広場ニュース」