2011年09月23日

◆第1回目「勉強会」から

21日の夜8時からこれからの矢野町を考える第1回目の「勉強会」が開催され、11名の方が参加くださいました。台風が来たり、祭りの準備があったりとなかなか出にくいなか、思っていたより多くの方が集まっていただきうれしい限りです。

最初ということもあり、三濃山のアカガシは現在どんな状態かという話から始まって、矢野町には多くの歴史的資源があるねとか、いろんな話題に話が展開していきました。


私からは相生市の2055年までの人口予測のデータと矢野町のこれまでの人口推移と各集落の現時点での年齢構成データを提示しました。人口予測と推移のデータをみると、相生市は昭和45年ごろをピークに約4万人から現在約3万人まで一直線に人口が減少しており、矢野町もこの50年で約1000人の人口減があって、現在は2000人を切っています。ちなみに明治末期には矢野町は4000人以上の人が住んでいました。集落ごとに見れば、中学生以下の子どもが0%の集落も存在し、あと5年、10年先、その集落は存続しているのだろうかという心配も湧きあがってきます。

将来の矢野町の元気や活性化、町の維持を考えるとき、それらのデータからは、いかに人を確保し、特に町の若者の流出を防ぎ、外からも若い人たちをいかに町に呼び込むことができるか、ということが要として見えてきます。これはなにも相生市や矢野町だけに限らず、人口減少社会に突入した日本のどの自治体、地域にもいえることです。そうすると、悪い言い方をすれば、結局人の奪い合いということになります。

現に多くの自治体が独自の定住促進施策を作りPRしていますし、相生市の「子育て応援都市宣言」かつその多数用意されたメニューにしてもしかりです。そんななかで矢野町としても矢野町の自然、歴史、風土に適した実行的かつ実効的な定住促進策を練り進めていくことが、矢野町の地域づくりの一つの方向性となるでしょう。それには雇用(特に地域での雇用)を抜きに語れません(で、コミュニティビジネスにつながります)。

そうすると、勉強会のなかで、将来的に矢野町の維持、元気・活性化のために若い人たちの確保を目指すというなら、小学校の統合で矢野町から小学校が無くなってもいいのか、という意見が上がりました。矢野町の将来を見据えた地域づくりという見地から見た場合、ごもっともな意見です。

小学校の統合問題の進め方については、しかるところで進められているのでここでは触れませんが、この勉強会開催の意義はそういう意見が出てみんなで考える「場」を提供することにあります。こういった住民が話し合える「場」があること、これがこれからの自律した地域づくりの出発点ではないかと考えるからです。

この勉強会はまだ始まったばかりでちっぽけですが、この勉強会をきっかけに、他でも町の人たちが集まって、意見を出し合い、議論し、そしてそれらを集約・収束し、実施計画を作り、実行できるようになればと思います。言いかえれば、地域自治・自律した地域に向けてまずやっていくことは、そのサイクルを回す仕組みを考え、それを軌道に乗せることかもしれません。



彼岸花が咲く季節になりました


第1回目「勉強会」から

真広にて


第1回目「勉強会」から

菅谷にて





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Posted by 矢野町交流広場 at 18:09│Comments(0)「勉強会」
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