2011年12月14日

◆教順寺で「おたたんサロン」

教順寺で「おたたんサロン」


教順寺で「おたたんサロン」

昨日13日、第6回目の「矢野町お宝探検サロン(おたたん)」を菅谷の教順寺本堂で行いました。地域にあるお寺自体が地域のお宝だろうと、矢野町内にある5ヵ寺を訪ねそこでサロンをやろうということになって、今回教順寺が第1弾です。

門徒さんや地域の方も来ていただいて、13名の参加となりました。

まず、簡単に自己紹介をして、住職さんからお寺の歴史とお寺のお宝ということでお話をいただきました。お寺の歴史では、6代目住職が早世し、また5代目(田淵静縁師)が住職となるのですが、師も53歳で亡くなり、その後20余年、師の奥様の澄さんが坊守として一人お寺を守ってこられます。その時の切ないエピソードが胸を打ちます。

そして、教順寺のお宝といえば、すでにこのブログでも取り上げましたが、節談説教の全国行脚を精力的に行った田淵静縁師のお寺だということ。関連の書物が多数残されています。

それから、もう一つは、鎌倉時代の作だろうと思われる阿弥陀如来の仏像「木仏様」です。矢野町の郷土史家 小林楓村氏が記した『縁起書』には、「聖徳太子の御真作で、播磨国印南郡的形の浜より掘り出された像を、赤穂郡上郡村の旦隆なる人物が持ち帰り、同郡森村大庄屋坂田氏と因縁あり当家にて没し、当家より教順寺へ寄進された」とあるそうです。

仏像は、手が取れて顔や衣服は摩耗して表情もわかりません。仏像自体の価値としてはそれほどないようですが、長年の風雪に耐え、前傾姿勢で、凹凸が薄れ丸くなったその姿は、観る者を何か安らげさせます。


教順寺で「おたたんサロン」



最後に、昭和29年の御遠忌で寺隣の山裾で、そこを舞台に地元の人たちによって「国定忠治」が演じられたという話がでてきました。その時、参加された方の父上が忠治を演じられたそうです。さらには、寺奥の西谷には芝居場所があったという言い伝えもあって、実際にそこへ見に行くことになりました。

なるほど、今は人工林が植えられていますが、谷底は平らな感じでそこを舞台に観客は上から見下ろす形で天然の舞台となりそうです。よく見てみると石垣の跡もあったり、ちょっとした小高い平らなスペースがあったりと、たぶんここに最初の「教順坊」があったのでしょう。確かにそこから村を見下ろす感じの見晴らしは最高です。

教順寺で「おたたんサロン」





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Posted by 矢野町交流広場 at 15:29│Comments(0)おたたん・お寺でサロン
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