2015年02月17日
◆篠山へ古民家見学
少し日が経ってしまいましたが、2月3日、釜出古民家再生プロジェクトのメンバーで、古民家再生の先進地である篠山市に行ってきました。
そこで、すでに篠山で100軒以上の古民家の再生を手掛けられている建築士の才本氏のもとを訪ね、これまでの歩みから苦労されたこと、専門的なことまでいろんなお話を伺うことができました。
そのあと、才本さんの案内で農家住宅の活用例として村が一つのNPOになり農家民泊施設を運営する、「集落丸山」を見学しました。ここは幾度もメディアに取り上げられ有名ですよね。

特にここまで案内板はなく、奥へ奥へたどり着きました

宿泊棟・事務所と札が立っています

立派な古民家です。大きいですね

いい雰囲気です

集落丸山では大きくて立派な古民家が点在しています

古民家レストランも

次に、篠山市上筱見(かみささみ)の古民家「新右衛門邸」を目指します。「新右衛門邸」は市と県の「古民家再生促進支援事業」を活用し、食などを通じて交流事業等を行っているグループ「ささやま暮らし開き・風味里(ファミリー)」の拠点としてリノベーションされました。代表でつながりクリエイターの加古さんに施設や事業、助成金にまつわる話など、いろんなお話を伺うことができました。
「新右衛門邸」に行く途中、伝建地区に指定された篠山市福住地区を通り、才本さんに案内いただきました。

茅葺の古民家が再生中でした

茅の葺き方(木組み)って、縄文時代の竪穴式住居のやり方と同じなんですね。発見~

「新右衛門邸」に到着。篠山の農家住宅ってホント大きいですね

改修された炊事場

センスを感じます

お年寄りがつまづかないように

レトロな窓からの風景

加古さんがこだわった壁

アートな雰囲気のある空間

日が暮れて古民家から漏れる明かり いい感じ
才本さんも加古さんも、お忙しいなか私たちのために時間を割いていただきありがとうございました。そして、熱心にお話してくださったこと、大変感謝しております。今回の見学は、私たちを奮い立たせ勇気づける訪問となりました。
加古さんがおっしゃった、古民家再生には「情熱が大事」という言葉が頭に残っています。「家に対する情熱さえあれば、情熱は人の心を動かし、お金も動かす」と。私たちも情熱をもってがんばっていきたいと思います。新たなつながりが生まれた篠山古民家見学でした。
こ
そこで、すでに篠山で100軒以上の古民家の再生を手掛けられている建築士の才本氏のもとを訪ね、これまでの歩みから苦労されたこと、専門的なことまでいろんなお話を伺うことができました。
そのあと、才本さんの案内で農家住宅の活用例として村が一つのNPOになり農家民泊施設を運営する、「集落丸山」を見学しました。ここは幾度もメディアに取り上げられ有名ですよね。

特にここまで案内板はなく、奥へ奥へたどり着きました

宿泊棟・事務所と札が立っています

立派な古民家です。大きいですね

いい雰囲気です

集落丸山では大きくて立派な古民家が点在しています

古民家レストランも

次に、篠山市上筱見(かみささみ)の古民家「新右衛門邸」を目指します。「新右衛門邸」は市と県の「古民家再生促進支援事業」を活用し、食などを通じて交流事業等を行っているグループ「ささやま暮らし開き・風味里(ファミリー)」の拠点としてリノベーションされました。代表でつながりクリエイターの加古さんに施設や事業、助成金にまつわる話など、いろんなお話を伺うことができました。
「新右衛門邸」に行く途中、伝建地区に指定された篠山市福住地区を通り、才本さんに案内いただきました。

茅葺の古民家が再生中でした

茅の葺き方(木組み)って、縄文時代の竪穴式住居のやり方と同じなんですね。発見~

「新右衛門邸」に到着。篠山の農家住宅ってホント大きいですね

改修された炊事場

センスを感じます

お年寄りがつまづかないように

レトロな窓からの風景

加古さんがこだわった壁

アートな雰囲気のある空間

日が暮れて古民家から漏れる明かり いい感じ
才本さんも加古さんも、お忙しいなか私たちのために時間を割いていただきありがとうございました。そして、熱心にお話してくださったこと、大変感謝しております。今回の見学は、私たちを奮い立たせ勇気づける訪問となりました。
加古さんがおっしゃった、古民家再生には「情熱が大事」という言葉が頭に残っています。「家に対する情熱さえあれば、情熱は人の心を動かし、お金も動かす」と。私たちも情熱をもってがんばっていきたいと思います。新たなつながりが生まれた篠山古民家見学でした。
こ
2015年01月07日
◆古民家で写真展のご案内

私事で恐縮ですが、昨年できた写真仲間と、縁あってカフェ&ギャラリーにリノベーションされた宍粟市山崎町の古民家(農家家屋)で、本日(7日)から今月末までグループ写真展を開催しています。題して、「Seven Colors+ Photo Exibition」。
ぼくは、矢野町の写真を展示しています。前回ブログの年賀状の写真2作品と下記の作品、計3作品を展示しています。タイトルは年賀状と同じ「村を生きる-相生市矢野町-」。山崎町ですが、よければ、足を運んでみてください。



ちなみに、会場となるカフェ&ギャラリー「ひまわりの家」は、高次脳機能障害者や引きこもりの若者がスタッフとして働き、運営団体のNPO法人ピアサポートは彼らが社会とつながれる場を提供しています。彼らが丁寧に淹れてくれるサイフォン式のコーヒーや材料にこだわったシフォンケーキは最高に美味しいです。お試しあれ!
詳しくは、「ひまわりの家」のホームページ「http://www.npohimawarinoie.net」で。







雰囲気、いいでしょ
ちなみに、ぼく(古賀)は、10日と25日、昼から顔を出す予定です。
こ
2014年12月02日
◆釜出古民家再生プロジェクト2

矢野町の釜出集落で古民家再生プロジェクトが始動しました、ということで先日取り上げた古民家が一番右の古民家です。
(http://yanochohiroba.tenkomori.tv/e367904.html)
そして、一番左の古民家は「古民家再生にがんばる人」で取り上げた松本さんが一人コツコツと手直しされている古民家です。
(http://yanochohiroba.tenkomori.tv/e363354.html)
この度、その真ん中の古民家が出現しました。実は、これまで草に覆われて外からは見えなかったのです。それを持ち主さんにその前面の草を刈っていただいて、顔を出しました。
やっぱりいいですね、この古民家3軒の並び。プロジェクトでは、このすばらしい集落の景観をなんとか残したいと、真ん中の古民家も再生したいということになりました。そう、プロジェクトでは、古民家3軒とその周りの敷地を使った、みんなが集まれるトータル的な再生・活用提案を考えていきます。
先日の集まりでは、カフェやギャラリー、ヨガ・体操教室など癒やしの場や古民家に泊まろうゲストハウスなど、いろんなアイディアが出ました。また、周りの敷地ではもちつき大会やいろんなイベントをできるようにしたいねとか、近くの田んぼを使って米・野菜作りの農業体験もいいねとか、夢が膨らみます。どんな再生提案ができるか楽しみです。かつては、前の田んぼに大型スクリーンを据えて上映会があったようですね。
でも、真ん中の古民家は傾いて朽ちかけており、かなり手ごわそう。いろんな人のいろんな知恵がいるでしょう。先人の気配や想いが感じられる集落の景観と集落自身の維持のために、多くの手をつなぎやり遂げたいです。

真ん中の古民家から一番左の古民家を眺める

真ん中の古民家。かなり手ごわい

蔵、空き地の活用も

素晴らしい農村風景。でもガードレールが気になる

釜出は秋
こ
タグ :古民家再生
2014年10月16日
◆釜出古民家再生プロジェクト始動
矢野町は、森集落でテクノ線から脇へ入りずんずん進んでいくと一番奥の集落に釜出(かまで)という集落があります。相生駅からわずか15分程度のところにあって、日本の原風景と呼べるような、何か懐かしく心落ち着く農村風景が現出します。その農村風景を演出する一つに古民家があります。
この度、釜出の一つの古民家を再生しあとあとまで残し、この貴重な農村風景を守りたいと、「釜出古民家再生プロジェクト」が始動しました。家主さんは、人が集まる場所にできたらといってくださっています。この「点」がきっかけとなり、釜出の村作りにもつながっていかないかなと思っています。
そこで、県の「古民家再生促進支援事業」の建物調査を申請し、先日(9/18)、専門家の方を派遣していただき調査を行いました。このあと、専門家を交え、ワークショップなどを行い再生提案を作り上げていきます。

今回対象となる古民家 手前は小屋

母屋 築100年以上 典型的な農村住宅といえます

調査風景

調査風景

隣接する古民家。ここも景観的に一体で考えます。まずは草刈りから

石垣の上の蔵。いい味を出しています
こ
この度、釜出の一つの古民家を再生しあとあとまで残し、この貴重な農村風景を守りたいと、「釜出古民家再生プロジェクト」が始動しました。家主さんは、人が集まる場所にできたらといってくださっています。この「点」がきっかけとなり、釜出の村作りにもつながっていかないかなと思っています。
そこで、県の「古民家再生促進支援事業」の建物調査を申請し、先日(9/18)、専門家の方を派遣していただき調査を行いました。このあと、専門家を交え、ワークショップなどを行い再生提案を作り上げていきます。

今回対象となる古民家 手前は小屋

母屋 築100年以上 典型的な農村住宅といえます

調査風景

調査風景

隣接する古民家。ここも景観的に一体で考えます。まずは草刈りから

石垣の上の蔵。いい味を出しています
こ
タグ :古民家再生
2014年08月11日
◆古民家再生にがんばる人

築100年以上の古民家

縁側

縁側からみる穏やかな釜出の農村風景
釜出に古民家を購入されて一人で再生されている方がおられると聞いたので、お話を伺いにお邪魔しました。高砂から来られている松本さんです。
松本さんは、田舎の古民家にあこがれて、自宅から1時間ぐらいのところでと、約10年前に不動産屋をとおして釜出の古民家を見つけ購入されました。築100年ぐらいでしょうか。6年ぐらい前から週末に釜出に来られて、一人でこつこつと片付けをし、改修を続けられています。そうやって自分でされるのが好きなようですね。
ほんとにすごいんですよ。大工さんでも専門の方でもないのに薪ストーブを設置し、木のお風呂やトイレ、そしていい雰囲気のいろりまでご自身で作られたそうです。
松本さんは、「ここはええとこやなぁ」と言われます。
「最近、ツバメが群れをなしているのを見かけるようになったから、そろそろ帰っていくで」と教えてくださいました。移り変わる里山の景色。毎日が新しい発見だとおっしゃいます。そして、縁側からこの美しい風景を眺めながら、美味しいコーヒーを飲むのは、最高の贅沢だと。いいですねぇ。

薪ストーブがありました


木のお風呂、手作り

水洗トイレも完備

いろり。ここで鍋をつっつきたい


美味しいコーヒーをいただきながら、話が弾みます

紹介していただいた松尾さん(左)と山本さん。長時間、ありがとうございました
先日、映画作家の大林宣彦監督がこんなことを言っていました。
「今僕らがここに在るのはふるさとがあったから。その場所を守ってきた人々の人情に包まれています。観客が美しい風景だと感じてくれるのは、人々が知恵を使って賢く生きてきたからでしょう。風景の後ろに心が見えるから感動してもらえるんじゃないか」(2014.8.9 朝日新聞)
「風景の後ろに心が見える」。釜出の農村風景も単なる自然風景ではなく、何代もの先人が手をかけてきた風景、先人たちの心がそこにあるからこそいとおしく思い、感動するのでしょう。古民家もそうです。やっぱりこの風景を今度は現代人が知恵を使って賢く守っていきたいものです。
そして、ちょうど昨日、読み始めた内田樹氏の本に
「美しく豊かな自然資源や、受け継がれてきた生活の知恵や伝統文化、日本人の心性に深く根付いた宗教性や感受性などの『見えざる資産』の多くは、一度失われてしまったら、再生することが困難なものです。目先の銭金やイデオロギー的な思い込みと引き替えに、この列島の住民たちが千年以上かけて丁寧に作り上げてきた、これらの『見えざる資産』が破壊されてゆくことを、ぼくは深く惜しむのです」(内田樹、『街場の共同体論』、p.3、2014)
と、ありました。農村風景や古民家もまたこの「見えざる資産」なのだと思いました。
こ