2015年07月31日

『矢野町交流広場ニュース7月号』

『矢野町交流広場ニュース2015.7.24号』をお届けします。

今回は、矢野町の「コミュニティ福祉事業」の立上げ検討チームが始動したことと「あいおいふれあい寄席」の模様、そして矢野メロン(葉)による草木染め体験を掲載しました。どうぞご覧ください。



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Posted by 矢野町交流広場 at 12:08Comments(0)「交流広場ニュース」

2015年07月28日

矢野メロンの草木染め体験

去る7月19日、才元の里ふるさと交流館で、矢野メロンがいろんな形で広まればと、矢野メロンの葉や茎を使った草木染めを体験してきました。メロンのほかにもウィンターコスモスと藍の染めも体験できました。どんな色が染められるか、楽しみ~

講師は、地元中野にお住まいの草木染め工房 ちゃ~美流の徳力弥生先生です。
今回の参加者は定員マックスの10名+です。








徳力先生は、自然界の「目に見えるすべての色を染めることができる」といわれます。そして「それを感じて」と。染めには季節の色があって、それに採る時期を間違えると発色しないそうです。なので採った材料は冷凍しておきます。水によっても違うとか。奥が深い。

先生は、昔は田舎を出たかったそうですが、再び地元で暮らすようになって「あるものを生きがいに」と編み物を40年、染めを25年されてきました。その中で、季節や時間によって変わる地元矢野の自然の素晴らしさに気づき、日々の生活を楽しまれているようです。素敵ですね。



染めるものを選びます。ぼくは自分が実際使えるものをということでバックを選びました。
コットンやシルク、素材によっても発色が違うようです


いよいよ体験です。本当は染めの材料を近くで採取するとことから始めるようですが、この日は小雨が降っていたのであらかじめ先生が材料を準備してくださっていました。




まずは大きな鍋に矢野メロンの葉っぱや茎を入れて煮て染液を作ります。約15~20分





その間、素材は水に浸しておきます


時間がきたら材料の葉っぱ等を除きます





葉っぱを除いた染液を布でこします


火を焚きながらその染液に素材を入れて染ます。沸騰して約15~20分


時折やさしく混ぜてあげます


いいところで素材を取り出し、(このときは少し黄色っぽいですね(コットン))


媒染液に浸して色を閉じ込めます。媒染液も鉄やアルミ、いろいろあるようです


こちらはシルク素材に染めたもの。きれいなメロンの緑だ


これはウィンターコスモスで染めたもの。きれいなオレンジ色ですね


ここで定着するまで少し休憩。その後よく水洗いして



干してます


乾いたら完成


ぼくのバックも深みのあるいいメロン色になりました(右)
ウィンターコスモスもしっとりとしたオレンジ色です(左)


ちなみに、藍染めは少し工程がが違うようですね


藍は、葉っぱをジューサーですり潰し


その液に常温で染めつけます


広げてみるとあら不思議。緑色から藍色へ早変わり


水洗い


先生の工房の染液で少し色を濃くしました


うわー、いいのができたね



  


Posted by 矢野町交流広場 at 15:29Comments(0)イベント等報告お宝発見(人・団体)

2015年07月22日

今月の三濃山

7月18日、前日台風11号が通過した直後の三濃山に登ってきました。二か月ぶりです



やはり山道に古木が倒れ道をふさいでいます


ここにも


それにしてもヤマヒルに悩まされます。頂上に着くまでに5、6匹靴にひっつきました
絶えず足もとを気にして、ひっついたら忌避剤をシュー



頂上のアカガシは大きくなっています


先代のアカガシを糧に大きくなっているので、鉄柱でそれをしっかり支えないと


霞んで瀬戸内海までは見えませんね


求福教寺の境内は、小枝や落ち葉が散乱


枯れて死んだ木が倒れていました


弁天さんの堀にも水がなみなみと。普段はないのに


境内、すっきり。きれいになりました


この日は三濃山出身の高見さんと二人だけでした。疲れた~

こ  
タグ :三濃山


Posted by 矢野町交流広場 at 15:43Comments(0)今月の三濃山

2015年07月16日

「コミュニティ福祉事業」の寄合はじまる

以前、矢野町まちづくり推進委員会の今年度の主要な事業計画として「コミュニティ福祉事業」の立ち上げをあげました。
http://yanochohiroba.tenkomori.tv/e382246.html

そして、その取組項目として「外出移動支援」「地域の居場所づくり-サロン事業」「健康づくり」の3本の柱を掲げ、それの立ち上げを検討するメンバーを募集しました。
http://yanochohiroba.tenkomori.tv/e382576.html#more

この度、ぼく含めて4名のメンバーで検討チームを作り、去る7月9日、第1回目の検討のための寄合を行いました。そう、会議ではなく寄合(ここはこだわり)。お茶をしながら和気あいあいと進めていきます。無理をせずできるところから徐々に広げていこうということになり、次のように方針を決めました。

①まずは、「健康づくり」としてなかなか他所で評判のいい「いきいき百歳体操」を本事業の中心に据え、それを矢野町全体に広めていきます。

②その中心拠点をJAのふれあい広場にします。そして、体操の後、参加者でお茶をしておしゃべりの花を咲かせます。まずはここから「サロン事業」を始めましょう。慣れてくれば、歌声サロンやシネマ鑑賞などいろんな展開が考えられます。

③矢野は地形的に広いです。「いきいき百歳体操」で足のない方は送り迎えをします。まずはここから「外出移動支援」を始めましょう。そのなかで先進地の事例も学びながら矢野町の「外出移動支援」やり方を作り上げていきます(これが一番難しい)。

④JAふれあい広場での「いきいき百歳体操」が軌道に乗れば(あるいは同時に)、より多くの方が気軽に気安くできるように各集落での展開を考えていきます。


この次の寄合は8月3日JAふれあい広場で。この日はメンバーの寄合というよりは、相生市の「まちかど出前講座」を活用し、行政、地域包括支援センター、社会福祉協議会が行っている高齢者福祉サービスについて行政から説明していただきます。そのなかで地域に求められる役割とは何かを考えます。

出前講座の後に「いきいき百歳体操」の体験講座をしてもらいます。そうだ、せっかくだからこの日は全集落の自治会長さんにも声をかけましょう!

こうして矢野町の「コミュニティ福祉事業」立上げ検討チームが始動しました。




いきいき百歳体操のいい写真がありました



  


Posted by 矢野町交流広場 at 17:29Comments(0)コミュニティ福祉

2015年07月08日

「あいおいふれあい寄席」大盛況



7月4日(土)、梅雨ど真ん中、何とかもってくれと空に祈りながら、第14回の「あいおいふれあい寄席」が矢野町交流広場で開催されました。

今回、演じてくださるのは、マンガとバスケットボールが趣味という落語家の桂治門(じもん)さんです。さあ、どんなお話が聴けるのか楽しみです。



「あいおいふれあい寄席」、今回で14回目です。矢野では6回目


協賛くださった方々。ありがとうございます


1時半開場。お空、もってます


スリッパに履き替え。下足札をお渡しください


お預かりした靴


「2時になりました」。司会の勝下さんの一声で、いよいよ始まりです


桂治門さん登場


本題に入る前のお話を「枕(まくら)」というのは、本編への導入(頭)をそこに置くからなんですね
「へぇー」


会場は100名を超えるお客さんでいっぱいです


一席目の演目は「初天神」


みなさん、顔がほころんでいます


休憩を挟んで、羽織をはおって二席目


演目は「へっつい盗人」


笑顔、笑顔


質問コーナー。始めに治門さんからみなさんに質問
「最近始めたのですが、美味しいなすびはどうすればできますか」


「外で買うのが一番ですね」 会場大爆笑


司会者から治門さんに、「落語家になられたきっかけは何ですか」
治門さん「もともと教職を目指していたのですが、間違ったことを教えられない責任に耐えられず、
間違ってもよい落語家になりました」。会場大爆笑


続いて、お楽しみの抽選コーナー。落語の関連グッズが当たります


さあ、治門さんのサイン色紙は?


「うれしいー」。神戸から来られた方に当たりました。よかったですね


治門さんへのおみやげに相生名産「うまいか」を会長から


大いに笑いました。これでお開きです


お外は雨。気をつけてお帰り下さい



  


Posted by 矢野町交流広場 at 16:56Comments(0)イベント等報告

2015年07月03日

矢野歴史講座17-入会地の「所持」について‐

今回の「矢野歴史講座」は「入会地(いりあいち)」を取り上げたいと思います。惣村自治を構成する要素の一つに村の共有財産としての山林(里山)を上げることができます。惣村は、薪や草など生産(主として稲作)に必要な資源を山林から採取していました。里山は村の共有財産として共同で管理し利用してきました。そこは村の一員であれば誰もが利用できます。そういう土地を「入会地(いりあいち)」といいます。今回は入会地というものの性格を「所持」という観念からみていきます。

今では、里山は薪から石炭・石油といった燃料革命によりその利用価値がほとんどなくなり、高齢化で作業できる人が減ったというのも一つにありますが、人手が山に入らず大部分が放られ荒れた状態にあります。。そのせいか、イノシシやシカなどが人家のあるムラまで下りて来ては、作物を荒らすようにになりました。また、大雨など天災時の影響も懸念されます。

かつて入会地は共同で利用する「場」であり、ゆえに共同で管理されてきました。以前、契約講で取り上げた規約書である「伝帳」には入会地である共有山林を「村持」と記載しています。「村持」とはどういう状態をいうのでしょうか。「村持」とは村の「所持」です。「所持」は所有と違います。法的にも所有が、物を全面的に支配し、どのように利用(処分)することができるのに対し、「所持」とは物がある人の事実的支配の下にあるとみられる状態をいい、一時的に物を支配しているにすぎません。

哲学の桑子敏雄は、「所持」には誰かからの「預かり物」という意があるといいます。入会地は、古代以前からの日本人の自然観からすれば、いわば神様からの「預かり物」でしょうか。あるいは近世以降では領主からの「預かり物」でしょうか。少なくとも農民には入会地は今でいう絶対的な意味での所有という観念にはなかったと考えられます。共同管理による共同利用という範囲での「所持」です。つまり、入会地(里山)に対しては今でいうと所有権ではなく利用権を有していたということになります。

しかし、明治になり西洋の「所有」概念が入ってきました。入会地は個人に分割されたり、あるいは「無主の地」(所有者がいない土地)ということで、政府が農民から取り上げていくことになります。運よく集落に残った入会地に対しても集落は法人格をもたないため、個人に分筆され「共有」という所有形態をとることになります。こうして誰のものでもあって誰のものでもなかった入会地の里山が個人の財産(「所有」)へと変貌を遂げていきます。

近年、山林を始め集落の共有財産を個々の「共有」ではなく、集落(団体)として所有するために自治会は公的な「地縁による団体」を申請し、自治会で法人格を取るようになってきました。この所有形態を「総有」といいます。ちなみに、「地縁による団体」の規約では世帯ではなく個人が構成員となっています。この点で現実とのかい離があり、規約は対外的でユニバーサルなものと言え「掟」ではありません。



入会地「里山」


こ  
タグ :入会地所持


Posted by 矢野町交流広場 at 13:43Comments(0)矢野歴史考